仮の名前

キャラロールチャットで名前についての話題がでたのでちょっとまとめ。
　
設定語りなのでお暇な方のみお付き合いいただければ幸いです。

 

リーリヤ・レクシュカという名は彼の真の名ではない。
リーリヤというのは幼名なのですが、
これは占いによって選ばれた、彼を死の王から隠すための名前なのでどうやっても真の名にはなりえないのです。
　
彼の故郷では生後十数日間は“死の年齢”とされ、ほとんど生まれていると見做されないので名前をつけません。
この年齢で死んだ子供は墓碑も立てないが、○○の子として記録のみが残される。
　
それを過ぎ、“星の年齢”の域に達するとはじめて生まれたと見做されるのですが、
成人するまでは結局人としての名を付けない点はかわりがありません。
死ぬと墓碑には“星の名前”が付けられますが、実家の姓は付けない。
誰の子かということは明記されるので、そんなには変わりませんが。
　
占いの結果名は好きに付けてよいという生まれの子供もいますが、
それでも付けられた名は子供時代のみの仮のものであり、
真の名とはいえないことは同じです。
　
成人の儀で初めて“名”がつけられます。
（村人とかでも簡易な成人の儀は必ず行います）
星の王によって示された時期にちゃんと儀式を行えば、
以降は死の王によって理不尽に連れ去られることもほぼなくなり、
名乗っても問題はなくなるのです。
それと同時に、家の姓を（あれば）名乗るようにもなります。
　
というわけで、レクシュカというのも地名から取った単なる呼称で、
成人したら姓名まるごとまったく別ものに。
その地名はリーリヤの養父の荘園のひとつにあたります。
彼の実母が命を落とし、瀕死の乳母と同行の旅人（モーリーはじめ数名）が
ようやくたどり着いたのがその場所です。